冷え性、代謝を上げるには生姜を蒸して干せ!
寒い冬、寒いから生姜をいっぱい取り入れて温まろう!と
思っているそこのあなた!
ちょっとまってください!
生姜は蒸して乾かして使うと内臓を温める効果があがります!!
冷え性の管理栄養士の視点から、生の生姜(しょうが)と蒸して乾かした乾姜(かんきょう)について、成分・栄養面・健康効果・実践的な使い分けをわかりやすく説明します。
生姜 乾姜とは

基本的な定義(現代日本での一般的な分類)生姜(しょうきょう)
→ 新鮮な生の生姜、または生のまま乾燥させたもの
乾姜(かんきょう)
→ 生姜を蒸してから乾燥させたもの
となっています。
どちらも温める効果があります。
漢方薬では「体の芯を温める」代表的な生薬として乾姜が位置づけられています
※昔の文献と現代の日本薬局方・漢方で定義が少し異なっているので、現在は「蒸して乾燥=乾姜」が主流なのだそう。
主な有効成分の違い
一覧表にしてみました。

生姜は加熱するとジンゲロールがショウガオールに変化して温め効果が何倍にもなります。
生のジンゲロールは解熱効果や殺菌効果があり体内の熱を冷ます効果が。真夏に葉生姜に味噌をつけて食べるのを想像すると良いかもしれません。
使い分け冷え性のタイプ別のおすすめ

手足が冷える・末梢冷えがメイン → 生の生姜(すりおろし生姜紅茶、生姜焼き、ガリ、)
お腹・腰・全身が冷える・冷えてのぼせ気味 → 乾姜(蒸し生姜)
生理痛・胃腸虚冷・下痢を伴う冷え → 乾姜が漢方でも第一選択になりやすい
消化器症状へのアプローチ 食欲不振・吐き気・乗り物酔い → 生姜(生または軽く加熱)
胃腸が冷えて下痢・腹痛・水様便 → 乾姜 が適しているケースが多い
ダイエット効果・代謝アップ → 内臓から温めて代謝を上げる→乾姜
乾姜・生姜の摂取方法
摂取目安(目安量)
生姜(生) :1日10〜30g程度
乾姜(乾燥品・パウダー):1日0.5〜3g程度(多すぎると胃粘膜への刺激になるので注意)
具体的な摂取方法
乾姜パウダー小さじ1/4〜1/2を味噌汁・スープ・チャイ・紅茶などに
夏バテ・食欲ないとき
生のすりおろし生姜+梅干し+おかかご飯が進む
アーユルヴェーダでは、生姜を千切りにしたものに岩塩をかけ、レモンをしぼったものを食前(20分ほど前)に食べておくと消化に良いと言われています。
生理痛・お腹冷えがひどいときには
乾姜+なつめ+黒糖の煎じ茶(または市販の蒸し生姜湯)
風邪のひきはじめには生姜(または乾姜)+ねぎ+梅干しや味噌の即席ねぎ生姜スープ
色々書きましたが、生姜は結構いろんなものに合うので
小さなボトルに入れてさっと振りかけて使うと良いです。
我が家では一番使われるのは味噌汁。
野菜をたくさん鍋に入れて煮るときに一緒に
乾姜をいれています。
冬場はとても温まるので、両親も好んで食べています。
家に乾姜、あるといいですよ!
注意点 どちらも刺激物なので胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎の人は少量から
乾姜は温め作用が強い分、のぼせやすい体質・高血圧で熱がこもりやすい人は控えめに
妊娠中は生姜はOKな範囲が広いですが、乾姜は漢方でも用量に注意が必要な場合あります。
目的に合わせて「生」と「蒸し乾燥」を使い分けると、はるかに体感が変わります!
特に冬場の冷え対策なら、乾姜(蒸し生姜)を常備しておくと本当に心強い味方になります。
簡単に作ることができので良い生姜を見つけたら作ることをおススメします!
乾姜を作る。

乾姜、作るのはめんどくさいけれどもとても簡単なんです。
めんどくさいんかい!
でも、買うよりはるかに安上がりで安心、愛情がわきます。
わたしは昨年、種生姜を買ってきてプランター栽培したので、収穫したものを使いました。
まず、生姜をきれいに洗って、皮ごと蒸します。

蒸す写真撮り忘れてしまいました…
そしてそれを薄くスライスしてざるなどに乗せて乾かすだけ。

わたしは三日間外で干しました。

しっかり広げないと、重なったところが痛むので注意してください。
太陽の光を浴びるのがいちばんですが
フードドライヤーで乾かしてしまう方が安全です。
これを粉にして瓶に入れておくと使いやすいです。
生姜と乾姜の入った漢方薬

漢方薬として使われる生姜が何に入っているのか調べてみました。
日本でよく使われる医療用・一般用漢方(ツムラ、クラシエを基準)
生姜(しょうきょう)が入っている主な漢方薬
主な対象症状・適応例
葛根湯(かっこんとう)
風邪のひきはじめ、悪寒・発熱・首肩こり・頭痛
発汗を促し、表(外側)の寒邪を散らす
桂枝湯(けいしとう)
風邪初期(汗が出にくい・悪寒・軽い発熱)
体表を温め、気血を調える
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
水様鼻水・くしゃみ・咳・痰・アレルギー性鼻炎
水毒を除き、肺を温める
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
のどのつかえ・不安・イライラ・吐き気
胃の気巡りを助け、吐き気を抑える
六君子湯(りっくんしとう)
胃もたれ・食欲不振・軟便・疲れやすい
健胃・止嘔作用をサポート
安中散(あんちゅうさん)
ストレス性胃痛・神経性胃炎・胸やけ
痛みを和らげ、胃を温める
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
手足の冷えが強く、腹痛・下痢を伴う冷え
末梢を温め、痛みを止める
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
内臓からくる頭痛、冷え、消化不良に
体をあたためつつ頭痛や吐き気を和らげる
乾姜(かんきょう)が入っている主な漢方薬
人参湯(にんじんとう)
急性胃腸炎・激しい下痢・嘔吐・手足冷え・脱水傾向
胃腸を強く温め、陽気を回復
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
極度の冷え+下痢・腹痛・無気力・冷や汗
強力に内臓を温め、陽虚を補う
大建中湯(だいけんちゅうとう)
劇的な腹痛・腸蠕動低下・術後腸閉塞様症状
腸を温めて動かし、痛みを止める
桂枝人参湯(けいしにんじんとう)
慢性胃腸炎・冷えによる下痢・腹痛・食欲不振
表裏両方を温め、脾胃を補う
四逆湯(しぎゃくとう)
極端な冷え・四肢厥冷・脈微・ショック状態
超強力に温陽救逆
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
更年期障害・のぼせ+冷え・微熱・イライラ
下半身の冷えを改善し、のぼせを抑える
真武湯(しんぶとう)
腎陽虚の冷え・むくみ・腰痛・頻尿・下痢
水毒+冷えを除き、腎陽を温める
注意
生姜:主に風邪の初期・吐き気・表の冷えに。発汗・解表・止嘔作用が強い。
乾姜:主に胃腸・内臓の冷え・下痢・慢性の冷えに。温中・散寒・止瀉作用が強く、持続的な温め効果。
どちらも刺激性があるため、胃が弱い人・熱証の人は少量から。
妊娠中や持病がある場合は特に医師・薬剤師に相談をしてからにしましょう。
実際の使用は体質・症状に合わせて専門家に相談してくださいね♪
葛根湯以外は病院でいただいています。
半夏厚朴湯はのどのつかえている感じに
大建中湯はお腹が冷えて痛む時に
葛根湯は風邪をひきそうなとき
呉茱萸湯は冷えて頭痛と吐き気がある時に。
大建中湯については
父が術後に貰っていたもので
一時、あちこち病院に行っても何が原因か分からないひどい腹痛にずっと
悩まされていたときに、父の大建中湯をもらって飲んだら
あっという間に腹痛が引いたというすごい漢方薬です。
お腹の中から温めるって本当に大切なことだなと身をもって理解することができました。
自分の体質に合ったものをお医者さんに処方してもらえるのはとてもありがたいです。
まとめ
なにげに隠し味に使われている生姜
生と蒸して乾かしたものと効果が違うのがご理解いただけたでしょうか?
寒い時期や代謝アップ、温活にぴったりな乾姜
ボトルに入れてテーブルに置いておけば
いつでもサッと手軽に摂取できますし、美味しいのでぜひお試しを…!!


