アビギャ・アナンド君の額の印は何?
みなさんこんにちは。ここ最近、インドの予言をする少年『アナンドくん』が有名になりましたね。
このアビギャ・アナンドくん。
彼の額にはマークがあるのですが、ご存じでしょうか?
信仰する神様によって、マークが違うのです。
あのアナンドくんの額のマークはティラク(ティラカ)と言います。
形は『ヴィシュヌ神』を信仰する信者のマークです。
最初に『ジャイ・シュリー・クリシュナ ジャイ・シュリー・ラーマチャンドラ ジャイ・シュリー・ラクシュミ……』とあいさつしていますね。
『クリシュナ』も『ラーマチャンドラ』もヴィシュヌ神のアヴァターラ、化身です。
そのヴィシュヌ神の印について少し詳しく書いて行こうと思います。
アビギャ・アナンド君てどんな人??
アナンドくんとはアビギャ・アナンドくんはインドの占星術師です。
『ジョーティッシュ』を扱う方。
彼はコロナ騒動や地震などをあてたとのことで、有名になりましたね!
ジョーティッシュとはなに?
インドのヴェーダの学びの中には、今日本で我々の見かける、ポーズのヨガはほんとうにほんの一部です。
他にも、たくさんの学びがあります。
音声学、祭式学、文法学、語源学、韻律学、天文・占学(ジョーティッシュはここ)。
医学(アーユルヴェーダ)、武術・軍学、音楽・舞踊学、建築学
これらがヴェーダとしてあります。
とても面白い本なのですが、もう現行では売られておらず、中古でもお値段が上がっているので、気になる方はお早めに入手をおススメ致します。
わたしの周りにもジョーティッシュの勉強をしている人がいますが、とても難しいのだそうです。
お師匠さんから学びます。
その時の星の並びをみて運勢などを見ます。
同じ日に同じ場所で生まれた双子でも、運命は違うのだそうです。
日本にもジョーティッシュの先生が数名おられ、筆者のわたしも何度か見て貰っています。
(めっちゃ当たりますが、西洋占星術、ホロスコープと結果が大体似ていました。)
生まれた日、生まれた時間、場所からホロスコープを作成して、そこから読み解いて貰います。
北インド方式、南インド方式では少しチャートや読み解き方が変わるとのこと…
今の自分が何故こうなのか…など、もはやすべて書かれているもよう…
性格などもバッチリチャートに書かれています。
(アガスティアの葉も気になりますが)
ティラク、ティラカ(Tilak)って何?
ティラカとはヒンドゥーの、どの神様を信仰しているのかを表わすマークです。
浄化、保護のために付けます。
聖地の泥や香木などを混ぜて作られています。
掌で水に溶いて、マントラを唱えながら体に印をします。
(宗派によって少し違うかもしれません)
ものによっては現地でなくてもEtsyで購入できます。
このマークを見る人も浄化されるとのこと。
(マントラを唱えたり神を思いながら印をつけるので、師匠の元に弟子入りしている人がすることをおススメ致します。)
アナンドくんの額のマークは表の左上『ヴィシュヌ神』のマークです
出典:radhadamodarji.com
ヴィシュヌ神のマークはUの字が基本で、系統によって少し違うようです。
わたしの先生方は左上の基本の形を描いています。
ヴィシュヌ神を信仰するひとのことをヴァイシュナバといいます。
シヴァ神のマークは横の三本線のようです。
よくアシュタンガ・ヨーガの先生がおでこになさっています。
出典:radhadamodarji.com
ひとつひとつ、マントラを唱えながら描いていきます。
描き方がISKONさんのYoutubeに上がっていたので貼ってみます。
出典:ISKCON Bangalore Chronicles様
ひとつひとつの動作も美しいなと思います。
左手のひらに『ゴーピーチャンダン』を溶き、右手の薬指で描いていきます。
(実際に書いたり唱えたりするのは、弟子入りしてからが良いと思います。)
全ての人の体は神の神殿として扱われます。
その神殿に印をつける。
ヴィシュヌ神とはどんな神様なの?
とても美しい神様です。
ヴィシュヌ神には10の化身【アヴァターラ】があります。
映画『アバター』のアバターはここからと言われています。
- 魚の姿のマツヤ
- 亀の姿のクールマ
- 猪の姿のヴァラーハ
- 小人のヴァーマナデーヴァ
- 半分獅子のナラシンハデーヴァ
- クシャトリヤを21回殺したパラシュラー
- ラーマーヤナの『ラーマ』
- クリシュナの兄バララーマ
- 美少年の牛飼いクリシュナ
- 最後にブッダとも言われるカルキです。
Vedicmatters.com ヴィシュヌ神:アヴァターラ
聖典シュリーマド・バーガヴァタムBhaktiVedanta Vedabaseにはヴィシュヌ、アヴァターラやクリシュナの色んな話が載っています。
ヴィシュヌ神は四本腕でチャクラ(車輪)、棍棒、蓮華の花、ホラ貝を持っているのが特徴です。
そばにラクシュミーが一緒にいたり、アナンタシェーシャと呼ばれる頭が沢山ある蛇と共にいたりします。
そのヴィシュヌを崇拝していることを表わすマークをアナンド君が付けているということですね。
ティラカは体を神殿としてマークします。
ヒンドゥー教の教えは、神がすべての中に存在することを支持しています。
あなたの体の中にも、目の前の命の中にも存在しています。
すべての人の体は神の神殿です。
大切に扱うべきです。
ティラカを塗ることは、聖典に記述されている方法の1つで、縁起の良い装飾として付けられるだけではなく、精神的な焦点を再び神へと集中させるのに役立っているとのこと。
シヴァ神のマークは??
シヴァ神の印は、神聖な白い灰であるヴィブーティを使って、の3本の水平線で額を塗ります。
火の儀式で焼かれた木から作られたヴィブーティの3つの線は、シヴァ神の3つの意志、知識、行動の力を表しているそうです。
まとめ☆
インドの待ちゆく人や映画などを見ると、おでこに印をしている人を見るかもしれません。
その額の印がUであればヴィシュヌ派、横線であればシヴァ派ということですね。
わたしもインドに行った際には、ティラクを買って、礼儀作法や現地の料理を学んできたいと思っています。
いつか行ける日、慈悲をこい願って…✨