梅干しはスーパーフードでありながら、簡単に作れる
こんにちは!
超ズボラ管理栄養士です。
皆さんは梅干し、好きですか?
わたしは大好きで、毎日のように食事に取り入れています。
わたしの母は、昔は毎年梅干しを浸ける人でした。
暑い夏の日に汗をかきながら外に干すのが子供のわたしの仕事でした。
いつからか分かりませんが、今はわたしが自分で梅干しを手作りしています。
何故なら。
- 売っている梅干しは添加物が多い
- 売っている梅干しは塩分控えめ
減塩減塩と言われている昨今、減塩をするためには添加物は必要になります。
添加物は避けて体にいいものを食べたい。
そして、ひそかに思っているのが
乾かしたら塩をふいて白くなっちゃっているような、
結晶がジャリジャリしているような、すっぱしょっぱくて震えるような梅干しが好きなのです。
これはちょっとやり過ぎですが、ちびちび齧って楽しみます笑
塩分もミネラルも補給出来て、疲労回復、デトックス効果も抜群な梅干し。
『梅はその日の難逃れ』とか『梅は三毒を断つ』とも言われるスーパーフード!!
売っていないなら自分で好みのものを作ってしまえ!!!
ということで、どなたでも簡単に作れるスーパーフードの梅干し!
お水とお塩があれば、食べなくてもしばらく生きていけるという説があるほどです。
せっかくなら良いお塩でミネラルUPで自分で作ってしまいましょう!
是非参考にしてください!!!
超簡単!保存食・備蓄にピッタリ梅干しの材料
・梅(青くないもの) 1kg
・美味しい塩 180g~200g
・ホワイトリカー(35度) 大さじ2
・チャックの付いた保存袋 大1枚
赤紫蘇が出回り始めたら使います。(苦手な方は抜いてOK)
・赤紫蘇 200g
・赤紫蘇用の塩 40g
青い梅はカリカリに、黄色だと柔らかく、赤みを帯びるとつぶれやすい固さに仕上がります。
塩の量は基本的な梅干しの量は180g(塩分18%)になります。
200gなら20%ですね。
せっかく体に入れるのなら、ミネラル分の多い、おいしいお塩を選ぶことをおススメします!
梅干しの作り方
①まずは梅を洗います。
この時に、傷があるものは避けます。
あまりに青いものは、沢山ある場合は梅酒にしたり、シロップ漬けにします。
無農薬の物を選ぶ方が多いですが
わたしはよく梅をいただくので、素粒水というちょっと不思議なお水に
2時間程つけています。お野菜も同様です。
色々浄水器は業務用から有名どころまで色々と試しましたが
健康にこだわるわたしの師匠のおススメで使い始めました。
安全でおいしい素粒水/フリーサイエンスさん
②梅のおへそをとります。
木にくっ付いていたところです。
爪楊枝で、周りを傷付けないようにくりっと!
③梅のおへそ当たりの汚れが気になる方はここでもう一度洗いましょう。
④梅の表面の水分を少し乾かします。
軽く水切りして新聞紙に広げていきます。
もし用意した梅が青い場合は
このまま一晩、新聞紙に広げておいておくと、少し追熟してくれます。
気になる方は数日おいてあげて、赤みが増したものを使っても良いです。
落としてしまったり、持って帰ってくるときに少しつぶしてしまったりして少し傷つけてしまったりしたものは、一晩でかなり痛むので、先に塩に漬けてしまうと良いです。
傷んだものを混ぜてしまうと塩分濃度を高くしても、全体的に痛む可能性が高くなるので、別にするか別の加工をしましょう!
カビは表面だけに見えて、実はもうすでに食材の中に菌が回ってしまっています。
食パンやお餅などのカビも、表面だけではないので、そこだけ取ってもダメです…
ご注意ください!
新聞紙に広げて…
一晩おきました。
家の中に幸せな梅の良い香りが漂います!
青い梅はカリカリに、黄色だと柔らかく、赤みを帯びるとつぶれやすい固さに仕上がります。
⑤漬けていきます!
保存袋に梅を入れ、ホワイトリカーを入れて、かるく全体になじませます。
この工程は無くても良いのですが
うめぼしが失敗する理由は菌の繁殖によるものが多いです。
塩分を多くしているので、失敗はあまりありませんが、
新聞紙に広げて置いている時点で『空中落下菌』と呼ばれる
空中にいる菌が落ちてきて、梅につくことも考えられるので
一応しておくと良いと思います。
ホワイトリカーは一本買っておけば、あとは梅酒や他の果物やハーブを浸けたり、今回のように消毒にも使えます。
梅雨に入る前後の時期はホワイトリカーでドクダミを浸けるのがおススメ♪
洗ったドクダミの水けを切ってを瓶に入れ、ホワイトリカーを注ぐだけ。
2日目から使えます。
ドクダミチンキにして、虫刺されやニキビ、あせもや化粧水に使用できます。
分量の塩を入れて、全体になじませて空気を抜きましょう!
カップ1杯辺りのお塩は240g、少なく入れると200gになります。
⑥毎日、朝晩ひっくり返します。
お塩が全体にまんべんなく回るようなイメージです。
袋が膨らんだら空気を抜いてあげます。
5日間くらい続けましょう!
すこしずつ、梅酢が上がってくるので、
袋を二重にしたり、こぼれても大丈夫なように
何かホーローなど錆に強い入れ物に入れておくことをおススメ致します。
塩分が多めなので重石をすると柔らかい梅はつぶれてしまいます。
大切に扱ってあげましょう。
⑦赤紫蘇を入れる場合
赤紫蘇が手に入らない場合や嫌いな方は抜いて大丈夫です!
あく抜きと塩加工してあって、もう入れるだけになっている赤紫蘇も売っているので
それを使っても良いかと思います。
赤紫蘇の割合は梅の1~2割程度がいいと言われますが、わたしは手に入っただけ入れます笑
紫蘇の色素は素手だと、色が付いたらなかなか取れません。
あったら使い捨てのビニール手袋があると良いです。
赤しそを200gに対して、塩は2割の40g用意します。
①赤紫蘇は茎を外し、洗って水分を切ります。
洗ってかごに広げていれてしまいます。
②乾かした紫蘇をボウルに入れて、塩の半量を振りかけて混ぜます。
段々赤い汁が出てきて紫蘇が縮んできます。
泡立ったものが紫蘇のアクです。
③出てきた汁を捨て、また塩を加えては揉んでを繰り返して
あくが出てこなくなったら完成!!
初めての方は『??』って思うかもしれませんが、紫蘇が教えてくれます。
出来上がった赤紫蘇を梅を入れた袋の中に散らして入れましょう。
梅酢に入れると、紫蘇がとてもきれいな色になります!!
⑧梅を干しましょう
梅雨があけて、雨が降らなくなったら
ざるや干し網に乗せて
午前中~午後3時ころまで三日間干します。
干さないのは梅干さない…じゃなくて、『梅漬け』となるので
それはそれでよいです!!
丁寧に作られる方は、干してまた夕方取り込んで液体に戻して
次の日に干して…としますし、夜露にさらすという方もおられますが
わたしは網に干して夕方、家の中に取り込み、次の日また外に出すようにしています。
虫も入らなくて色々使えてひとつあるととても便利です!!
紫蘇も一緒に干して、梅干しと一緒に保存して食べても良いですし、カリカリに乾かした後
ブレンダーで粉々にして『ゆかり』にしても良いです。
もう一つの副産物の梅酢は、大根やキャベツを漬けたり、ごはんにちょっと加えてピンク色の梅とシソが香るごはんにしたり
ミョウガを漬けて保存食にしてみたり。
美味しいものが沢山作れますよ!!
干した後は、瓶やホーローの器などに入れて保管します。
すぐに食べてもよいのですが、半年以上おくと、味がなじんで美味しくなります。
我が家では大量に作って、一年置いたものを食べるようにしています。
最初の方に載せた塩だらけの梅干し。
あちらはあの状態になるまで、網に乗せて干します。
持ち歩きが簡単になっていいかもしれません笑
梅を干すメリット
ちなみに、なぜ梅は干すのかと言いますと
・梅を干すことによって殺菌される
・余分な水分が飛ぶことにより保存性が増し、実が柔らかくなる
という効果がありますが、もうひとつ面白いことがあるんです。
干すことによって、地球に一番近くなって、強くなる太陽のエネルギーを梅にいっぱい吸収してもらう!という目には見えない効果がある!
梅干しの栄養・効果について
最初に『梅はその日の難逃れ』とか『梅は三毒を断つ』と言いました。
梅は万病に効くとも言いますね。
暴飲暴食や不摂生をして生じる食の毒、アルコールを飲みすぎたり、むくんだり、水分代謝が悪くなって鼻炎やめまいを引き起こしたりもする水の毒、食生活やストレスで生じる血の毒…
それらを改善してくれると昔から言われるほど凄い効果を持つ梅干し。
実際にどんな効果があるのか少し見ていきましょう!!
梅の実の疲労回復効果とデトックス効果
このすっぱい梅干し。
梅の実の中には、疲労回復物質として有名なクエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が含まれています。
梅干しは大体、ご飯と一緒に食べますね。
梅の酸っぱさの素、クエン酸やリンゴ酸は糖代謝の働きを助けるので、食べたご飯をエネルギーとして使ってくれるのです。
梅はすっぱいですが、そのクエン酸は体内に入ると酸性からアルカリ性になります。
日頃私たちが口にする食品、お肉や魚、乳製品、そしてご飯類は酸性です。
体内が酸性に傾くと、身体は酸化し、疲れやすくなります。
ですが、梅干し一つ食べると一食分の動物性食品の酸度がアルカリ性に変わるくらいの効果があるのです。
解毒の機能を持つ肝臓の機能を高めてくれるとも言われています。
そしてクエン酸は血管の中の血小板が集まるのを防いでくれ、体内の抗酸化作用、血液サラサラにしてくれる効果もあるとされています。
殺菌効果と防腐効果
よく『日の丸弁当』と言って、白いご飯の真ん中に梅干し、入っていませんでしたか?
梅の中のクエン酸と塩分は、食中毒の原因となる菌の増殖を抑えてくれます。
胃腸の中の菌、ピロリ菌などの菌もやっつけてくれるとのこと。
お腹が痛いときに梅干しを食べるという話も聞きますが、この防腐効果も手助けしているかもしれませんね。
抗炎症効果
梅干しに含まれる梅リグナンには抗酸化作用があります。
アレルギー症状などを抑える効果があると言われています。
食欲増進・消化促進、若返り、アンチエイジング効果
血液サラサラ効果と同じではありますが、
他には『梅干し』と想像しただけであふれてくる唾液。
唾液が分泌されることで、食欲が増進されます。
そして唾液に含まれるアミラーゼという酵素は、ご飯などの炭水化物の消化を助けます。
更に、耳下腺から分泌されるこの唾液の中には、若返りホルモンといわれる『パロチン』が含まれています。
骨と歯の石灰沈着、骨端軟骨の増殖も助けてくれます。
唾液が出ることで、虫歯や口臭の予防にもなりますね!!
また、梅リグナンにも抗酸化作用があり、アンチエイジングに動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的とされています。
身体を温めてくれる効果
梅干しを焼いて食べるといいという話を聞いたことありますか?
梅干しは血液サラサラ効果がありますが、更に焼いて熱を加えることで『ムフラメール』という成分が作られ、血行を良くしてくれるとのこと!
風邪の引きかけに、焼いた梅干しとすりおろした生姜、五葷がOKな方は刻んだネギをカップに入れて、お湯を注いで飲むと体が温まります!
是非お試しください✨
お白湯の作り方はこちら!
梅は危ない?梅の実の毒について

梅の毒として有名な青酸。
青い梅、特に種の部分、核に多く含まれています。
正しくはシアン化合物『青酸配糖体』のアミグダリンといいます。
この物質は体内に入ると、呼吸困難や眩暈などの症状を引き起こして、悪ければ死んでしまうという話を聞いたことありませんか?
ですが、実は青梅1こや2こ齧ったくらいでは大丈夫なのだそうです。
この青酸の致死量は60㎎と言われており
大人で300個ほど、子供で100個ほど口にしなければ、倒れることなどないとのこと。
梅干しのように加工したり、完熟した梅からは青酸は無くなるとのこと。
ですが、さすがに毒なことには間違いありませんので、くれぐれも口にすることが無いようご注意をお願いいたします。
日本研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所様
アミグダリンについて
美味しいお塩でミネラル補給をしよう
最後にわたしの愛用のお塩たちを紹介していきます。
我が家では色んな種類のお塩が常備されています。
今回の梅干しには主に左端と右端を使っています。
深みとコクが出る藻のエキスが入ったお塩。
ピンクでかわいらしいお色。
これで浅漬けや塩麹をつくるのもおススメです。
エネルギーの浄化効果やデトックス効果が人気の
波動の塩。ヒーラーさんに愛用している方が多く
サラダにかけたり、浅漬けに使ったり、小さな袋に入れて持ち歩くのも良いです。
梅干しにメインとしては使いませんが、個人的に一つまみ加えています。
とげとげしさがあまりなく、甘味の感じられるお塩。
玄米のおにぎりごはんや豆ごはんにつけて食べるのもおいしいです。
どれも少しお値段がしますが、精製塩を使うよりも
ぐー-っとうま味と栄養が増します。
お気に入りのお塩で作っていただきたいです♪
まとめ🍀
いかがだったでしょうか?
じつは面倒な工程を除いても作れてしまう梅干し。
本当に簡単なのに、保存も効いて、体にも優しい梅干し!
未経験な方はぜひ試してみて頂きたいです!!
それでは、また!
梅干しやドクダミ、砂浴の方法など、昔からの知識が盛りだくさんの素敵な一冊です。
一家に一冊置いていただきたいと思っている一冊。
自然療法ってすごくて有難くてたのしい!!
本屋さんでは売っていないのでご注意を!